１３１話　余命わずかの脇役令嬢【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「余命わずかの脇役令嬢」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「余命わずかの脇役令嬢」韓国版はkakao pageで読むことができます。

！！ネタバレがありますので、ご注意下さい！！
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。

冷たい頰

急いでミリアンの部屋に入り、持ってきた水薬をフェリオールにわたすカリナ。
足りなければもっと描きます、と。

十分です。効能が良いとミリアンに聞いたんですよ、とフェリオール。
どんな時もカリナを気遣うフェリオール…。
優しすぎますね。涙

フェリオールに促され、死んだように眠るミリアンの元へと歩みをすすめるカリナ…。
ミリアンの顔にふれますが、とても冷たく…目を開ける気配もありません。涙

部屋に上がっていると、フェリオールに伝えるカリナ。
コレドンにも水薬をひとつ渡して、と。

気丈に見えるカリナが、心配なフェリオールです。
縫合を終えたウィンストンが、ミリアンは大丈夫だとカリナに伝えます。

かすかに笑い、お願いしますと伝え、
カリナはゆっくりと部屋を後にするのでした…。

カリナ…。
ミリアンが大変な今だからこそ、カリナを一人にしちゃだめな気がする…。汗

狂気

ゆっくりとした足取りから、走るようにスピードを上げるカリナ。
「絵を描かないと」
という強迫観念に囚われ…。

画室に飛び込んだカリナの視線は、キャンバスの中のドラゴンに向かいます。

完成したい。

瞳に炎が宿り、完成を望むカリナ。
狂気に自我を奪われたときと変わらない感情…。

ごめんなさい、ミリアン。

そうして筆を取るカリナです…。
カリナ、今、自分が奇跡を起こすことが、どういうことかわかっているんですよね…。
それがミリアンの希望を奪う行為だということも…。涙

死ぬ人のために、生きた人が犠牲になるのは理にかなわない。
そして、ミリアンを失いたくないカリナ。

怪我が治れば、森に向かい、人間が相手にできない魔獣に向かうであろうミリアン。
それならば、彼が森に行く理由を失くせばいいのでは？

大将ヘルタ、率いる魔獣すべてを殺してしまえばいい。

キャンバスがあっという間に色づき…
カリナの瞳に金色の陽炎が立ち上り…
やがてカリナの瞳を飲み込みはじめ。

最後のひと塗りの絵の具を筆につけると、慎重に腕を伸ばすカリナでした…。

だから〜！涙
一人にしたらだめなんだって…！！

初めての欲

ノックの音で、カリナの手は最後のタッチを残して止まり…
その邪魔に眉間を寄せるカリナ。

入室したのはフェリオールでした。
ミリアンが目覚めたことを伝えに来た彼は、その光景に息を止めます…。

カリナの周辺に散乱した絵の具と筆、水。完成間近の絵。
黄金色に侵食された美しい残酷な瞳…。

にっこりと笑うカリナ。
ミリアンを止める方法がわからなくて、と。
怪我をしてほしくない、それは生まれてはじめての欲です。

そして、フェリオールの制止も聞かず、筆に力を入れ…
フェリオールの悲鳴にも動くカリナの手。

カリナの瞳が完全に金色に染まり…。
キャンバスから目の前がぼやけるほどの強烈な光が…。
その光が、空を横切って窓をくぐり抜けて行き…

それをぼんやりと眺めるカリナ。
あれはどんな形であれ、願いを叶えてくれるだろう、と。

目の前がぼやけ、暗くなる世界。
世の中が傾き…。

カリナの体は崩れ落ちるのでした…。

ああああ……

生命の炎

駆け寄り、カリナの体を支えるフェリオール。
不安定な呼吸。冷たい体。
明らかに危ない、カリナの状態。

ドラゴンが現れたわけではないキャンバスからは、ドラゴンが姿を消していました。

カリナを抱えて階段を駆け下りるフェリオール。
これは芸術病の後遺症。その息遣いが消える一歩手前だと…。

フェステリオとして、誰よりもその瞬間を見てきたフェリオール。

死にかけている…
彼女の生命の炎が消えつつある。

その事実がフェルオールの頭に警鐘を鳴らすのでした…。

あ〜…。涙
ミリアンが目を覚ましたのに…。
こうなってしまったら、今度はミリアンが自分を責めるでしょう…。