82話 余命わずかの脇役令嬢【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「余命わずかの脇役令嬢」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「余命わずかの脇役令嬢」韓国版はkakao pageで読むことができます。

!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

82話 感想です☆

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。

スポンサーリンク

慰め

カリナの真っ赤に変わってつやつやした唇。
ミリアンは彼女のその唇に軽く口付けます。

慌てたようにミリアンを見るカリナ。
思いもよらない突然の口づけは、嫌ではありませんでした。
死ぬ前に彼と近づくのは無理だと思っていたカリナ。まさかキスをするなんて思ってもいませんでした。

慌てたカリナを見て、欲望に勝てずに自分が犯した過ちに気付いたミリアン。

狂ったと思うミリアン。想像ばかりしていたから。
それとも欲求不満だったのか…そもそも欲求不満の理由は何なのか。


誰も口を開きませんでした。

カリナはミリアンを観察して息を吸います。
彼が彼の心を知ることを望んでいないカリナ。
自分が手を握ったらミリアンが支えてくれるのが好きで、頭を撫でてくれるそのぬくもりが好きで、いつの間にか彼の心にもそれが染み込んだのです。

いい夜ですね。
…何?
北部の夕方はとても美しいです。夜は早くきますが、星の光で空が明るくて、怖くないです。
空には銀色の川があるようで、優しい人が多いです。ミリアンも本当に優しいです。

そっと顔を上げてミリアンを見るカリナ。
依然握る手から、彼の心臓の音が聞こえてくるようでした。

この種の慰めを受けるのは初めてですが、おかげでよくなりました。今夜は痛みもなくゆっくり寝られそうです。

彼が答えを見つけるのに迷っているなら、抜け道であれ、無理やり道を作ってであれ、いくらでも出口を譲る気があるカリナ。

ミリアンの口はふさがり、カリナは笑みを浮かべます。
慰めであれ、衝動であれ、彼が感情に気付かない事を願うカリナ。
それが同情から生まれた愛情でも、どんな感情であっても。
ミリアンは自分のことを「気の毒でかわいそうな婚約者」だと思わなければならないのです

…君には慰めだったね。
…そろそろ寝ます。少し疲れますね。

カリナは軽い声を出します。
視線も合わせないカリナの横顔を見るミリアン。

そうだ、今日は一度休むことにしよう、と立ち上がるミリアンです。
カリナの髪を優しく撫でたミリアンは、手順のようにカリナの頬を親指で軽く撫でました。

もし身体の調子が悪ければいつでも呼んで。
…はい。
明日ね。

頷くカリナ。
ミリアンはいつもと変わらない声で自分を心配して出ていきました。

☆…切ない。

スポンサーリンク

かけられない言葉

閉じたドアを見ていたカリナは、手のひらで目頭の熱くなった目をぎゅっと押さえます。
大きく息をすうカリナ。

大丈夫、と目に力を入れるカリナ。
大丈夫でなければ何なのか。自分の心を告白して彼の心を悟らせることが出来るのか。
それで残ったものは?なにもない、と思うカリナです。
死んでしまえばそれきりの自分とは違って、ミリアンには深い怪我が残るでしょう。

いっそ怒ってくれれば良かったのに、怒らずに行ったミリアン。
怒らせるように言葉を出したカリナ。
ミリアンが怒れば、自分も怒って…そう歪んだような雰囲気を演出することも出来たはず、と。

思わず雰囲気に飲まれたカリナ。彼の優しさに身を寄せたいという少しの欲もありました。

好きです…

ミリアンの前で言えなかった言葉を口にします
いつからそう思ったのか説明は出来ないが、ある瞬間から彼の声を思い出し、彼の場所に目を向けていたカリナです。

好きだよ、ミリアン…
消えてしまいそうなろうそくのように小さな声です。

報われたくない恋などありません。しかし、生きる時間のあまりの違いにカリナはそう言うことが出来ませんでした。
近づく終わりを誰よりも知っているカリナ。
彼に何一つ素直に言えない現実にぞっとします。
重なることの無い時間。どちらかが苦しむに違いない時間。

だから、感情をこのように表現するのは最後だと決めたカリナ。
欲を捨てなければ彼は傷つくだろうと、今になって気付きます。

ベッドの上の彼のぬくもりに手のひらを乗せたまま、しばらく膝を抱えて座るカリナ。
ぬくもりが覚めて月が高く登るまで。

☆自分の死後のミリアンの事を考え、自分の感情を捨てる決意をしたカリナです。

スポンサーリンク

言葉の意味

この種の慰めを受けるのは初めてですが、おかげで良くなりました。今夜はよく眠れそうです…

思い浮かぶ声に、ミリアンはぼんやり廊下の真ん中で立ち止まります。
カリナが、1人で世界の終わりを生きているように感じられたミリアン。
彼女は物静かに何かを整理していました。

慰めを…

それが果たして慰めだったのか。
その疑問を抱いた瞬間、当惑して笑いが漏れるミリアン。

慰めになるはずがない。

ミリアンは、世話をしなければならない相手に、慰めに唇を合わせるような性格ではありません。それはカリナもよく知っているはずでした。

そうではないと知りながら、あえてそんな言葉で自分を刺激したのはなぜだろうか、と疑問に思うミリアン。

普段なら、なぜそんな風に言うのか、と不快感を表現したはずのミリアンが、そうしなかったのは、彼女がまるで自分が怒るのを待っているかのようだったからです。

自分が慰めにキスをしたのではない、ならば、出る結論は一つです。
自分は、彼女を心に留めている。

面倒を見るための厄介な相手と思っていましたが、いつの間にか自分に染み込んでいたということです。それは、頭に火が付いたようでした。

戸惑っていた感情の正体がついに現れた瞬間でした。数々の奇妙な現象に名前が付けられます。

狂ったと思ったが、本当に狂人だったと思うミリアン。妹みたいだと思っていたのに

そこまで考えると、先程の状況が納得できないミリアンです。

慰めなんて。
キスが気に入らなくて言い返したのではないだろう、そんな事を言い返す性格ではない。
自分が気に入らない?ならば、引き続き手を取り合うことを好まないだろう。

一体理由はなに?見当もつかないミリアン。
敵軍の心を読めと言われたほうが簡単そうだと思います。

とりあえず休もう。
今日は彼もなにかとショックを受け、精神的に疲れて身体も疲れた感じでした。
ミリアンはまた歩きはじめると、急いで自室に戻りました。

☆ミリアン…気付いてくれたんだね。涙

☆全体の感想☆

前回のキス!!の余韻覚めやらぬままの82話ですが…
二人の想いは重なることなく…両片思い継続ですか…涙

カリナは常に自分の死後のミリアンの気持ちを考えてますね。
自分の欲にのまれ、キスに応えてしまった事を後悔し、結局、ミリアンのために自分の感情をしまい込むことにしたカリナです。
ミリアンが自分に少しずつ好意を持ってくれている事を知っていますが、それに気付かないでいてほしいと願います。
わざと怒らせるような事を言うカリナ。

そんなカリナらしくない行動を疑問に思い、むしろ自分の気持に気付くミリアン!
「心に留めている」にしたんですが、漫画だと「好き」とかになるかもしれないです…
気持ちに気付いたミリアンってどんな行動するのかな…今まではナチュラルに触りたくて触ってる感じでしたけど…接触増えると嬉しいな。笑

カリナの行動から、カリナの寿命が短いことに、ミリアンは気付いちゃうんじゃないかなぁ。
どうかなぁ。
また二人の♡なシーンを待ちわびて…!!

お読みいただき、ありがとうございました…!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました