77話 余命わずかの脇役令嬢【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「余命わずかの脇役令嬢」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「余命わずかの脇役令嬢」韓国版はkakao pageで読むことができます。

!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

77話 感想です☆

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。

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海のような湖

冷たくない、ただ少しいたずらをしたかった。それほど驚くと思わなかった、とミリアン。
その説明にようやくよろめくカリナの腰を支えます。

…どうかこんないたずら、しないで下さい、とカリナ。
誰かが痛いのは嫌、つらい思いをするのも見たくない、と。

痛くて泣いたり、家族から遠ざかり、毎日の苦痛の中で夜も眠れなくなったカリナ。彼女は痛みという言葉に平気な顔をする自信がありませんでした。

ごめん、約束する、と謝るミリアン。
足の力が抜けたようにミリアンの方に額を寄せるカリナです。
ミリアンがおかしくなったと思った、と。

ここは昔から、外側の水は氷より冷たいが、内側の水はすごく温かい、と説明するミリアン。

そうですね、とカリナ。全部脱いで浸かりたいほど、気持ち良い温かさです。

思ったより深くないですね、と言うカリナに、
特殊な湖だから中にはいるととても深い、と。一度入ってみたがきりがないくらいだった、と答えるミリアン。

湖の中はまるで海のようだった、と。

海ですか?不思議ですね、とカリナ。
絵を描くために色々な資料を見たカリナですが、海のような湖なんて信じられない、と考えます。

☆中は暖かく、底が見えないほど深い…ちょっと怖い。

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落ちた音

蝶がいますね、とカリナ。
このあたりは特に蝶が多い、青い翼を持った蝶だ、とミリアン。

温かい湖の上をひらひらと青い翼を日に光らせて飛び回る蝶が見えます。
こんなに美しい。

まるで絵を描くように風景をゆっくりと目に入れるカリナ。
ミリアンはその横でカリナに視線を固定したままでした。

美しいなんて、幸いだね。
ミリアンが言うように、後で絵を描きたいです、とカリナ。
ここで描けばこの時間の感情や森の空気さえも絵の中に収めることができそうでした。

そうだね、今度時間があれば来るようにしよう、とうなずくミリアンです。
約束するよ、と。

明るい笑顔を見せるカリナ。
その笑いから目を離せないミリアン。
ずっと否定していた何かが床に落ちる音がしました。

☆落ちた…ミリアンですね…!!!

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首都への扉

フェリオール、本当にパーティに出席しないつもりですか?と問うカリナ。
はい、カリナの名を広めるためには、今から動いてもギリギリです。そもそも北部の宴会は好きでもありません、と肩をすくめるフェリオール。

先日、恥ずかしそうに笑いながらミリアンの胸に抱かれ返ってきたカリナを思い出すフェリオール。
その後、湖畔の風景を描いた絵を見て言葉を失いました。何かがこみ上げる胸の高鳴りや持て余すトキメキなど、彼女の感情がそのまま感じられる絵。

ミリアンがカリナに感じさせたはずの感情。

カリナ。私が忙しく動こうとしているのは、カリナの計画に合わせるためではなく、これらの絵を早く世に出したいだけで、カリナが独り立ちすることを願うからです。

フェリオールのその言葉に口をつぐむカリナ。
ミリアンとフェリオールは、いつもカリナの死をまったく考えません。そもそも二人にはそのような未来がありませんでした。

知っています、と苦笑いするカリナ。
出会って間もない人たちから受ける愛情があまりにも暖く重くて、たまに息が詰まります。

ドアを描くように頼むフェリオールに、予め描いていた絵を完成させ、古びたドアを出現させたカリナ。
首都であまり遊び回った事がなく、思い当たるところがなかったと言い、その中でも人通りの少ない場所を選びました。

大きな荷物をいくつも持ってドアを開けたフェリオール。

行ってらっしゃい。
はい、後で会いましょう。

☆カリナの絵を持って首都に向かったフェリオール!ついにカリナの名をとどろかせる計画始動ですね!!

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奇跡のタブー

首都に向かったフェリオール。
見送ったカリナは画室の中でぼんやりと座ります。

いくら能力を使っても大した感じはない、と苦笑いするカリナ。
だから、おそらく身体がこの状態になったことには理由があり、思い出すのは一つだけ、と思います。

幼い頃、たった一度奇跡を起こして失神したことがありました。
フェリオールが語ってくれた、タブーの一つ。
大した考えはなく、幼い年で悲しみを忘れようとする方法でした。生きるためのもがき。
その一瞬のあがきが取り返しのつかないことを作りました。
知らなかったから仕方ないと思ってはいても、気持ちが楽でないのはあきらかでした。

もちろん、大小の奇跡を起こし、大抵が生命のあるものだったので他人より早く生命力が減ったのかもしれませんが。

パーティまでもう少し描こう、と筆を取るカリナ。

あれ?
落ちた筆が少し転がって止まりました。

今しばらく手の感覚が…
確かにギュッと握っていると思ったのに。

背筋に鳥肌が立つカリナ。
いや、そんなはずがない。まだ4ヶ月は残っている。まだ、大丈夫。

…違うだろう。
慌てて筆を取るカリナ。真っ白になるほど筆を握り、徐々に力を抜きます。
念入りに絵の具を付けて、塗り終わっていない絵を丁寧に塗ります。

幸いにももう筆が落ちることはありませんでした。

☆こわいよ〜こわい…

☆全体の感想☆

ミリアンのいたずらに、怒り悲しむカリナ。
自分が苦しんできたから、その痛みを他の誰にも感じてほしくないという、優しさ…涙
相手がミリアンだし、なおさらですね。

そして、落ちたミリアン。落ちた、落ちたんですね…!!
自分の気持を自覚したミリアンは、今後どうカリナに接していくんでしょう。
楽しみです。

カリナの絵を広めるために、ドアを通じて首都に戻るフェリオール。
時間がもったいないとは言え、どこでもドア出すのって、かなり負担じゃないの…?
そんなぽんぽん出していいの…?不安しか無い。

そんなカリナは、やはり幼い頃タブーを犯していたんですね。
知っていれば…というか、カリナの家族がもう少しカリナのことを考えていれば…
たらればなんですけど…涙

そして、手から筆が落ちてしまったカリナ。

読んでるとほんとにドキドキするんですよ。
でも最近、ミリアンとの恋愛よりもカリナの体調にドキドキしちゃいます…
カリナ好きすぎて、どうか幸せになってほしいすももです。

次回が、楽しみだけど怖いです。

お読みいただき、ありがとうございました…!!

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