ピッコマで公開中のマンガ「余命わずかの脇役令嬢」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆
「余命わずかの脇役令嬢」韓国版はkakao pageで読むことができます。
!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。
74話 感想です☆
※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。
心が楽だから
心臓がドキドキして、彼もまた、妙な気分です。
怒らないでしょう?と、カリナは短くため息を付き、
怒らない、と答えるミリアン。
二人共平気なように平静を装う理性は残っていました。
7回です、と答えるカリナ。
驚きで声をあげ、一週間で7回も痛かったって?というミリアンに、
だから言いたくないと言ったでしょう、と返します。
実は、消化が楽な物を食べても、体に限界を感じるようになっていたカリナ。
ハロンを胸に抱くと少し楽なので、大丈夫です、というカリナ。
恐ろしい痛みに頼れるものがあるというのは非常に幸いでした。
まるで昼の対価を夜に支払うかのように、痛みは不思議と夜だけでした。
このまま行けば昼にも痛みが出るかもしれませんが。
ベッドに横になってからが心配、とヘラヘラ笑って冗談のように言ったカリナを、深刻な表情で自分を見るミリアン。
そんな顔しないで、死ぬ病気にでも罹ったようじゃないですか、とカリナ。
あなたが私なら、心配するんじゃない?と返すミリアンに、カリナは口を閉じます。
心配になるでしょう。
同じだよ、痛みが強いんじゃないの?
…そうですね。
毎晩絵を描きたい衝動と戦うのも困難でした。絵を描いて痛みを和らげる本能と、彼ともっと一緒にいたいという理性が戦うことに耐えるのが辛いカリナ。
大丈夫です、ハロンがあるから、と心配させないように最大限笑うカリナ。
体に着用出来るように腕輪に加工してあげるというミリアン。
毎晩痛みで起きて石を抱きしめる手間は少ないでしょうね、と返すカリナですが、痛みがひどければ目が覚めるので、実は彼女にとってはどちらでも関係ないのでした。
ミリアンは低くため息を吐き、カリナを抱き上げ、しばらくして床におろします。
痩せたね。前より遥かに軽い、というミリアンの深刻な声に、黙るカリナ。
まともに食べられず吐き出したものが思い出されました。
そんな嘘まで付きたくないカリナは、口を閉じました。
三食きちんと食べていない?
できれば食べようとはしています。
もちろん、食べようとしているだけで、逆流が怖くて口に入れるのも実は苦しいカリナ。
ミリアンといる時は最大限よく食べるように見せようと努力しています。
大変なことはない?
はい。
本当に?
はい、本当です。
伯爵邸に居た時よりかなり痛みが強くとも、公爵邸のほうがずっと生きがいがあり、大丈夫かと聞いてくれる人も居ます。心が楽だから体が辛くても耐えられると思うカリナ。
優しい人に出会って、彼女は十分幸せでした。
☆だんだん、食べ物を食べれなくなってきているカリナ。う〜〜ん…
奇跡の薬
ミリアン、これあげます、と机の上の紙を渡すカリナ。
それは、ガラス瓶に奇妙な液体が描かれた絵でした。
薬です、同じものを20個くらい描きました、とカリナ。
どんな傷も治してくれるし、身体が切断されたときに素早くくっつけてこの薬をかければ切断された身体もすぐにもとに戻ります、と。
昔の伝説や神話の中でしか聞いたことがない薬に目を大きく見開くミリアン。
そんな薬が本当にあるの?というミリアンに首を振るカリナ。
当然、それは彼女の創造物です。
形がわからなくなったり、世の摂理に従って死んでいく人を蘇らせることは不可能です、とカリナ。
しかし、これは危険だと思うミリアン。
これが外に漏れれば、彼女は一瞬であらゆる危険にさらされるだろうと。
もちろんミリアンには彼女を守る力は十分にあるが。
このまま差し上げるのではなく、私が完成させて水薬の形で差し上げます、とカリナ。
能力を使うと、私に言うんだね、とミリアンの表情が暗くなります。
さっきまで使うなと言ったのに、堂々と使うという彼女を一体どうすれば良いのか。
暗くなったミリアンの表情をみて、
これは、それほど大変ではありません!と急いで口を開くカリナ。
生きているものでなければ、大きな力はいりません、と。
あまりにも緊迫している彼女の表情に、そんなに怖いのか?と自分の顔を手で触るミリアン。相手の表情だけ見れば、自分が何よりひどい怪物になったようでした。
例えば…私の目は今何色ですか?とカリナ。
青と黄金が混じっているようだ、とミリアン。
海の上にきらめく金箔をまいたような愛らしい目は、その上に口づけしてみたい程です。
愛しい?
自分の考えに耽っていたミリアンはぎょっとして彼女の目から目をそらします。
愛おしいって、何が?
何に口づけたい?
細かく震えるミリアンの瞳。
婚約破棄の書類まで取り交わしもうすぐ他人になる仲で、病気であることも知っている、守ってあげなければならない人。
この前も同じような考えをしたようだが…
その目の色なら、自分の描いた蝶はほとんど消えているだろうというカリナ。
そしてこの種の生きていないものは消えることはなく、身体に負担もあまりない、と。
今までの経験から、奇跡を起こした時に最大の代価を払うのは、命に関わるときでした。
そして、それよりも大きな代価を払うのは、人間の生命に手を出したときでした。
だから、負担に思わずに持っていってほしいというカリナ。ミリアンに無事に帰ってきて欲しい、と。
君の力を借りなくても、自分は十分強いというミリアン。
知っています、でも万が一の状況に備えようと言うことです、とカリナは返します。
彼が使わない限り消えない薬は、10年たっても100年経ってもどんな病気も治療する万病に効く薬となるでしょう。(古い傷は治せず、切断面も癒えれば治らない)
どんな傷も治す薬は危険な物だ、というミリアン。
これを欲する人は果てしない。兵士の中で誰がどのように噂を立てるか信用出来ない。
そして遠く知られればあなたを利用しようと言う人が押し寄せるだろう。
あなたにどんな驚異が迫るか知っているの?と。
そこまでは考えられませんでした、と頬を掻き気まずそうに笑うカリナ。
でも、そんな事を言われてもなんとなく怖くありませんでした。
ミリアンのそばにいるからか、あまり怖くないといえば…怒りますか?
どんな強固な要塞よりも、ミリアンのそばが安全に感じられるカリナでした。
☆創造の奇跡ってすごい。命を代価としてしまうだけの理由がありますね…
だんだん、カリナの身体が弱ってきている描写が増えていますね。
絵を描けば痛みは消えるけど、ミリアンと一緒にいたいという理性で、かろうじて狂症から逃れているような状態でしょうか。
伯爵邸に居たら、もうカリナは死んでしまっていたかもしれませんね。
この世には無いであろう万能薬をミリアンへ渡すカリナ。
奇跡をできるだけ使わないって約束したのに、奇跡で薬を作って渡すカリナですから、ミリアンの複雑な気持ちったら無いでしょう。涙
そんなカリナを「愛おしい」と思うミリアン。今すぐキスしてあげて!
ミリアンは本能のままにうごいちゃって!涙
「今までの経験から、奇跡を起こした時に最大の代価を払うのは、命に関わるときでした。
そして、それよりも大きな代価を払うのは、人間の生命に手を出したときでした。」
これってあきらかにタブーな気がするんですよね…
薬が10年も100年も続くって、置き土産渡しているようにしか思えなくて辛いです…
ミリアンが心配だからってわかるけど、ミリアンはカリナがただ笑ってるだけで元気100倍だよ。涙
お読みいただき、ありがとうございました…!!
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