72話 余命わずかの脇役令嬢【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「余命わずかの脇役令嬢」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「余命わずかの脇役令嬢」韓国版はkakao pageで読むことができます。

!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

72話 感想です☆

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。

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間に

カリナもパーティに参加するつもりですか?という問いに、

ミリアンが良ければ…参加してみたい、とカリナ。
一度も行ったことのないパーティ。
珍しく誕生日パーティに参加しても、いつも他人が舞台の主人公でした。そこでいつも隅にいたカリナ。
パーティの楽しみはそれが全部だと思っていました。

やりたければやりなさい、とミリアン。私はあなたにするなと言ったことはない、と
目を丸くするカリナに、
明け方の風に吹かれながら、数時間、外で絵を描くことだけ除けば、と付け足すミリアンです。

まもなく馬車が止まります。

討伐に行くのはいつですか?と問うカリナ。
宴会が終わって普通3、4日以内に出発する、どうして?とミリアン

一緒に行ったらダメですよね?
と問いたくても、どうしても出来ないカリナ。その答えを良く知っているからです。

いいえ、と口を閉じるカリナ。やっかいだと思われたくない、と。

ミリアンは自ずと手を伸ばしカリナの手を取ります。
しばらく手を取り、すぐに彼の手をしっかりと握ったカリナ。

フェリオールは本当に恋人同士の間に挟まった友達になった気分でした。

研究していればよかった…

こんな姿を見るとは思いもせず、この状況が気に入らないフェリオールでした…

☆だから…この馬車には乗っちゃだめ!笑

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奇跡

時間はあっという間に過ぎ、毎朝カリナは迎えに来たミリアンの手を取り朝食を取り、画室で一日中絵を描きました。

昼食もミリアンの手を取り、昼食を取り…

描いても描きたい絵はたくさんありました。
カリナは約束通り未完成を目指していましたが…

視界が明るくなり、困った顔をするカリナ。
蝶と湖を描いたキャンバスから、沢山の蝶が飛び出してきます。
時折こうして絵を仕上げてしまう事がありました。

画室のドアの鍵をかけるカリナ。数があまりにも多く、テラスを開けると、蝶は引き潮のように抜けました。
その壮観な光景をぼんやり見つめるカリナ。
きれい…

本当に湖は見たことがなかったので、多くの資料を参考に描いたものでした。

長い息を吐き出すカリナ。
どこからか視線を感じ…
窓の下にはどんな表情かわからないミリアンが。
身震いして慌てて画室に入り、窓を閉めるカリナ。

どうしよう…!

☆ああ〜、これはお説教ですね!涙

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ハロンの治療薬

ドアがノックされ、一歩下がるカリナ。
誰が叩いたかわかりませんが、1人しか浮かびません。

ドアを開けろ、と案の定ミリアンの声が。
開けて話そう、と。

言い訳も思いつかないカリナ。
2日後にはパーティもあるので今日は少しにして休もうと思っていましたが、よりによって今日バレてしましました…

ため息をつき、鍵を開けてドアを開けるカリナ。
ごめんなさい、故意ではなかったの、楽しかったみたいで…と、小言の前にさっと謝ります。

「カリナ」として名を残すため、最近絵を描いているカリナ。
完成してしまうと奇跡が発現してしまうため、時々欲で未完成のまま終われない事がありました。

私は君を心配している、それは知っているよね?とミリアン。
筆が取れなくなれば、君は絶望するだろう、その時期が少しでもおくれて欲しい、というミリアン。

だから、無理しないでほしい、と。

率直な優しいその言葉に、口元をほころばせるカリナ。
しかし、治らない事は分かっています、と答えます。

ハロンが芸術病に役立つと言っていただろう?それを元にフェリオールが治療薬を開発している。

だからあなたも治るように努力してくれないか、とミリアン。

それはもう減ってしまった命も増やせるんですか
喉まで溢れた言葉を言うことが出来なかったカリナは、嬉しそうに頬を赤くして笑います。

多分、消えたものは取り戻せないだろう、と思うカリナ。

それは、これから芸術病になる人には効果があっても、自分の治療薬にはならないだろう、と…

ええ、そうですね、と微笑むカリナ。
これは彼女が彼に言った嘘。一番したくないことを、一番したくない人にまたやることになりました。

どうせならあなたと長く過ごせたら良い、とミリアン。

手を伸ばし、カリナの頬を親指でそっと撫でます。微笑むカリナ。
今日も顔に絵の具がついていますか?

慌て固まるミリアンに、笑うカリナ。
熱気が首からあがり、黙り込んだ彼と視線を合わせると、なんと言って良いのかわかりませんでした。

…顔に絵の具はなかった、と沈んだミリアンの声。
目を見開くカリナ。

それではなぜ?
喉まで出た質問を飲み込むカリナです。
答えを聞いたらダメだと、聞くと戻れない道に一緒に足を踏み入れそうになりそうで。
それは、いつか自分が沈むぬかるみに向かって、ミリアンが入ってくるということではないのか。

カリナは息を止めたまま、静かに顔をそむけます。
背けようとしました。

君に触りたかっただけだ。

聞こえてくるのがあの声でなければ。

☆…涙

☆全体の感想☆

未完成の絵を描こうとして、時折奇跡を起こしてしまうカリナです。
それがミリアンに見つかってしまいます。

両片思いで、すぐにでも二人は恋人になれそうですが、そうではないんですよね。
寿命が短い、というのが大前提にあるカリナは、ミリアンの好意を受け入れるのは何よりも難しいことなんですよね…それがカリナにとっての一番の幸せでも、その幸せを手に入れたら、残りの時間は幸せであっても、苦しいものにもなってしまう気もします。

もう、号泣です。読むのが怖い気持ちもすごくあり…
二人に幸せに笑っていて欲しいです。

お読み下さり、ありがとうございました…!!

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