68話 余命わずかの脇役令嬢【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「余命わずかの脇役令嬢」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「余命わずかの脇役令嬢」韓国版はkakao pageで読むことができます。

!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

68話 感想です☆

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。

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あなたのことに

ミリオンに抱かれ、驚きの声すら出ないカリナ。
それよりも強い痛みに、ミリアンの肩の裾をギュッと掴み、精一杯体を丸めます。

その行動はミリアンを苛立たせます。
痛いともつらいということも言わず、弱さを見せない女性。

カリナ、大丈夫だ。痛いなら泣いていい、叫んでも良い。とささやく暖かい声。
誰もあなたのせいにしない、と切ない表情で言うミリアン。

死にそうなのに悲鳴を上げることも出来ないカリナ。
密かに話を聞いていたあの時にカリナと家族の仲がどうなのか知ったミリアンには、その癖がどこで始まったかがわかりました。

気を使わせても良いんだ。
あなたのことに関わらせてくれ。

カリナの瞳は波風に吹かれたように揺れました。
再び襲う痛みに泣き崩れます。

カリナ、そんな事をいちいち言うな。
ノクターンに言って薬をもらえばいいだろう、リアとフェルダンの事で余裕がないから、薬をもらったら早く部屋に戻って。

ミリアンの優しさに、昔の記憶が浮かびます。歯を食いしばるカリナ。

大丈夫だ、と優しくささやくミリアン。
背中を撫でる手が暖かくて、涙が出そうになります。

いつまで続くかわからない苦痛に耐えるのはゾッとします。でも、やっと彼の胸に抱かれているだけで耐えられそうな苦痛だと思えるカリナ。
思わずにやにやと笑いが漏れ、人間は狡猾極まりないと思うカリナでした。

☆……涙

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ヘルタの代価

応接間に入り、
フェリオール・カリオス!
叫ぶミリアンに驚くフェリオール。

芸術病の発作みたいだ、とミリアンはソファーにカリナを寝かせます。

どこが痛い?と問うフェリオール心臓が…と答えるカリナ。
言葉を締めくくることも出来ず息を飲み込みます。呼吸そのものが大変そうです。

あのヘルタのせいですか?というフェリオール。
突然出たその名前に、目のくらむミリアン。フェリオールの肩を掴みます。

奇跡には代価が伴う。ヘルタは巨大だから大きな絵だったろう。
フェリオールはカリナの体を広げようとしますが必死に首を振るカリナ。
爪を立て、皮のソファーをこそげ落としました。

殺してくる。
応接間の飾り剣を手にするミリアン。
カリナは首を振ります。

だめだ、というフェリオール。
すでに起こった奇跡であり、どういうことか分からないがその魔獣は彼女の統制からも抜け出している、と。

なんてことだ!!
怒り狂ったように叫び、壁をガタガタと打ち下ろすミリアン。レンガがバラバラと崩れます。

☆……涙

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癒やしの旋律

ノックの音と共に急いで入ってくるウィンストン。
カリナの顔を見て困惑します。

動かないウィンストンを見て息を飲むミリアン。
君もどうしようもないことか。と。

芸術病による痛みは幻想痛に近い。
彼女にはひどい痛みだが、少々ではどんな薬も通じない、とウィンストン。

ミリアンの顔が歪みます。
そんな病気がどこにあるのか、と。それなら、彼女の痛みは誰が鎮めてくれるのか。

こういう場合は睡眠薬を処方するしか無いが、痛みが酷いと効果が…と濁すウィンストン。
息もまともにできないカリナを見るのは彼も苦しい…。

芸術病は言葉通り代価なので、人間の知識で出来ることがないのが問題でした。
夜は最大限の睡眠薬を処方していたが、痛みがでてからでは手をうつ方法が無いのです。

フェリオールはポケットからハロンを取り出し、カリナに握らせます
カリナ、借りていたハロンだよ。

カリナは、ゆっくりと呼吸します。
先程より少し痛みが収まっただけですが、水中で出会った酸素のような感じを受けるカリナ。

やっぱり…低くつぶやくフェリオール。
カリナ、痛みが少ないんですか?と問います。
うなずくだけで答えるカリナ。

フェリオールが布で覆っていたフルートを取り出します。
あとは、耳を塞いで下さい、とにっこり笑います。
(そのイケメン具合に顔をそむけるウィンストン。笑)

ウィンストンは耳を塞ぎますが、腕を組みカリナを見つめるミリアン。
やがてゆっくりとフェリオールが演奏を始めます。

美しい旋律ですが、ミリアンは飽きるほど聞いたことのある旋律です。
音楽を聞くカリナが、まぶたを閉じ始めます。
ミリアンはカリナに近づき、彼女の汗で濡れた前髪を払い除けます。

寝て、カリナ。
はい。

やがて呼吸が落ち着き、カリナは寝ているように静かになるのでした…

☆薬ではなく、フェリオールの旋律で眠りに落ちるカリナでした。

☆全体の感想☆

涙無くして読めませんでした。
苦しむカリナ。ずっと、伯爵邸で声を出すこともせず、ひとりベッドで丸まり、シーツをつかんで耐えてきたのであろうカリナ。
ミリアンの優しさに、初めて苦しみに泣くことが出来たんじゃないでしょうか。

フェリオールもウィンストンもどうすることも出来ない痛みに、誰がカリナの苦しみを鎮めてやれるんだと、どうしようもないもどかしさを感じるミリアン。

自分に出来ることなら何でもしてあげたいんですよね。でも出来ることがなく、大切な人が目の前で苦しむ姿を見る事はどれだけつらいのでしょう。

ここからまだ、つらい描写がでてくるんでしょうか。
もうホント、すっ飛ばしてハッピーエンドでいいよって気持ちです…涙

フェリオールの音色で、落ち着き眠りについたカリナ。
次回は3人での対策?会議でしょうか。

お読みいただきありがとうございました…!!

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