67話 余命わずかの脇役令嬢【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「余命わずかの脇役令嬢」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「余命わずかの脇役令嬢」韓国版はkakao pageで読むことができます。

!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

67話 感想です☆

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。

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ミリアンの優しさ

肩越しに不機嫌そうなフェリオールは二人を眺め、ぎこちなく目を半分にして笑います。

またね、カリナ、と。

うなずくカリナ。
そんなカリナに、フェリオールと仲良くなったね、と言うミリアン。

そう見えますか?と微笑むカリナは恥ずかしそうに見え、自分でも気付かないうちに眉間を歪めるミリアン。

フェリオールと友達になることにしました。
人生で初めての友達なので嬉しいです。友達でなにをするかはよくわからないけど…というカリナに、
なるほど、と短い返事のミリアン。

彼が話をしたく無い様で、口をつぐむカリナ。機嫌を損ねたくなかったから。

ミリアンは、カリナに何度も無理をする理由を聞いても?と言います。
芸術に疎いミリアンでも、あれほど巨大な物を作り出すにはかなりの力が必要だとはわかる。あえてあれほどの物を書いた理由は何なんだ?と…

ミリアンはカリナの部屋のドアを開け、ベッドへ彼女を降ろします。
体を起こして、ミリアンと視線をあわせるカリナ。

病気でそうなったとは言えない、と思うカリナ。
心臓が痛くて生きるために絵を書いたとしても、きっと理解できないだろう…と。

私もわかりません、と笑い、嘘をつくカリナです。
ただ寝て起きたら、絵を描きたくなったんです。
ヘルタがいないのが残念だったようです、と。

ありふれた嘘。
カリナは自らの命を縮める行為をしたかったわけではなく、巨大な物を描けばその反動はすぐに訪れます。
いつ来るのか、苦しい時間をこらえる勇気がないカリナです。
痛みが絵を描くことで消えると分かっているから、なおさら。

できるだけやりません、というカリナ。
あなたの芸術病について、まだ話す気は無いんだろう?と問うミリアンに、
カリナは苦笑しました。

嫌です。ミリアンが知れば、割れそうなビー玉を扱うようにする気がするんです。
わざと無愛想に返すカリナ。

話題を避けようとする彼女の意図が感じられ、口をつぐむミリアンでした。

ミリアンは、優しいから、と言うカリナに、
優しさで言えば、フェリオール・カルロスのほうがもっとだろう、と返すミリアン。

急に出た名前に驚くカリナ。ミリオンは思わず口にした言葉に困惑します。

二人の優しさはちょっと違うというカリナ。
フェリオールは誰にでも優しい。人を相手にするのに慣れているから、相手が願う言葉も苦なく気付く、と。
多分、どこにいっても誰といても中心に立てる人だと。

口先ばかりだった、と一蹴するミリアンの言葉に、きゃっきゃと笑うカリナ。

ミリアンは自分がつまらない事をよく知っていました。
優しい性格でもないし、言いたいことは言わなければならないし、そうでないことに従うつもりもない。

フェリオールはそんなミリアンを「激しい風が吹けば折れる木」と言いました。たまにはすすきのように曲がることも知らなければ、と。
しかしミリアンは強い風が吹けばもっと深く根を降ろし、もっと堅固になればいいと考えていました。

ミリアンは…少し違う。要領の悪い人だと思います、とぽつんと言うカリナ。
ミリアンは腕組をほどき口を開け驚きます。

フェリオールのようにどこでも中心に立つ、ということではない、と。
でも必ず中心に立つんです。一緒に過ごすと、いずれ皆があなたの良い点に気付くはずだから。
険しい言葉使いは相手を心配しているから。
危険なことには直接走ってきてくれる。
いきなり訪ねた自分を見放せなかったように、重要なところでは人を追い出すことができない。

ミリアンを見つめ、にっこり笑うカリナでした。

☆ミリアンの優しさを、この数ヶ月で身をもって知ったカリナです。

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巨大ヘルタの代価

長く絵を描きたいなら体に気を付けて休んで、というミリアン。
心配だ、あなたが元気なら良い、と。

その言葉に気まずくも笑おうとしたカリナは表情を固くします。
心臓が痛み、大きく息を吸い、首が下るカリナ。

休ませていただきます。と満面の笑みを浮かべるカリナ。
ミリアンも早く帰って休んで、と早口で話したカリナは、胸をつかみ痛みで顔が歪みます。

隠せない、絶望の表情に染まるカリナ。

カリナ!!
慌ててウィンストンとフェリオールを呼んでくる、と言うミリアン。
手を伸ばしミリアンの手を握ると大丈夫、と返すカリナです。
そのぬくもりだけで少し楽になった気がします。

そのうち良くなる…
これは二人に言っても仕方ない痛み。耐え忍ぶしか無い苦しみでした。

バカなことを言うな!
痛みに耐えきれず力なく落ちるカリナの手を握るミリアンは目を震わせました。

剣で心臓を来られるような気分で、いっそこのまま苦痛を止まらせて欲しい、と願う時もあるほどの痛みです。

すぐに行ってくるから、というミリアンに、やっとうなずくカリナ。
本当は行かないでほしかったけど…

ミリアンは、うめき声も上げず、なれたように体を丸めシーツをつかむカリナを見ました。
その目には諦めの色が。

心臓の片側がズキズキと痛む理由のわからない感覚に、身震いするミリアン。
外に出ようとしたミリアンは、結局戻り、カリナを抱き上げます。
そのまま素早く部屋を出るのでした…

☆ミリアンに知られたくないのに、痛みがでてしまったカリナです。

☆全体の感想☆

フェリオールと友だちになったことを報告され、自分でもわからないまま嫉妬するミリアンですね♫

二人の優しさの違いについて、自分の思いを伝えるカリナ。
心配のあまり怒るミリアンの優しさも、何かあればすぐ来てくれるミリアンの優しさも身を持って感じていますからね。

ミリアンにだけは苦しむ姿を見られたくなかったカリナ。
急いでミリアンを出そうとして、痛みの中でも笑うカリナが切ないです…
次回、フェリオールとウィンストンのところで、どんな話になるのか…
この感じだと、カリナの芸術病についてミリアンに黙ってるの難しい気がしますが…

次回が気になります。

お読みいただきありがとうございました…!!

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