ピッコマで公開中のマンガ「余命わずかの脇役令嬢」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆
「余命わずかの脇役令嬢」韓国版はkakao pageで読むことができます。
!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。
52話 感想です☆
※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。
フェリオールの奇跡
私の目は見ましたか?と、フルートを下ろしながら問うフェリオール。
フェリオールの目…すごく美しかったです、と答えるカリナ。
まるで太陽の光を浴びた花が咲いてしまったようでした、と。
普通、相手の前で言わないような赤裸々なその言葉に、大きな意味が無い事を知りながら、奇妙な気持ちを隠せないフェリオールです。
今まで受けた褒め言葉の中で、最も豪華に感じられる褒め言葉ですね、と微笑みます。
うなずくカリナ。
どうして急にフルートを吹いたんですか?という問いに、
歩き回るのが楽になると思って、というフェリオール。
堂々と部屋のドアを開けます。
ためらうカリナの手を掴み、誰も邪魔しないよ、と外に出るフェリオール。
侍女が廊下でうつ伏せに倒れています。
まさか殺したんですか!?と驚くカリナ。
はい?いいえ!当然眠っているだけです。いくら私でも人を殺したりしません、と困った顔のフェリオールに、カリナは顔を白くし、やがて真っ赤に染めました。
クスクス笑うフェリオール。
カリナが自分を殺人鬼に見ているとは思いませんでした、と。
まさか眠るなんて…とカリナ。
屋敷は人が多いはずなのにひっそりしています。
廊下を歩いていたカリナは、反射的にアベリアのドアを開けようとしますが、フェリオールに止められます。カリナが開ければ、元の場所に戻ってしまうから。
代わりにドアを開けるフェリオール。
アベリアは机にうつ伏せになって寝ていました。
カリナはアベリアを見つめながら、レースや人形、装飾品で一杯の部屋を見渡しました。(「普通の令嬢」の部屋ですね…)
アベリアの部屋から出たカリナは、まっすぐ執務室に向かいます。
会いたい人はいませんか?というフェリオール。
ためらわず、いない、と答えるカリナ。
会いたいどころか、ここ数ヶ月思い出した人もいませんでした。
執務室に恐怖心からドキドキしながら向かうカリナ。
逃げたいという思いで頭がいっぱいになります。
執務室の前で立ち止まるカリナ。
フェリオールが微笑んで執務室のドアを開けます。
誰もいない執務室にため息を吐くカリナ。
一度だけ執務室に来て、仕事を邪魔すると怒られたカリナは、その後ここに近づくことはありませんでした。
ここに来るたび、雷のようなあの声が頭の上から自分を押さえつけるような気がしたカリナです…
大丈夫ですか?フェリオールに、
はい、とお礼を言い、執務室の机に向かいます。
ポケットから手紙を取り出すカリナ。
机の上を見るカリナ。
そこには小さな肖像画がありました。
アベリア、インフリック、フェルダンのもの、母親のもの…
様々な額縁の中に、カリナのものはありませんでした。(そんな事あります!?)
顔がこわばるカリナ。
たまに、こういった事を自分の目で確認するのはとても寂しかったです、と口を開くカリナ。
でも、私にはこれしかなかったんだなと思います。
世間の外には温かい人が多くいました。
赤の他人なのに、南から北まで遠い道を来てくれる人、何年も接点がなくても優しく接してくれる人。
私も、この人達に対してこの程度の接し方がいいんだと思います。
この関係で自分が病んでしまうのは、自分に棘をつけようとした人を捕まえようとするから。最初からその棘を捕まえようとしなければ痛くない。
考えれば簡単なことでした。
☆殺人者に見られるフェリオール…笑。不憫すぎる。
お願い
ミリアンには、私の芸術病について話さないで下さい、というカリナ。
眉をひそめるフェリオール。
支援を求めたのはミリアンで、彼は親友です。騙すのは気が進まないことでした。
私がミリアンを利用したと知ったら、絶対に私を嫌がり、罪悪感も感じるでしょう。
冬が過ぎて春になれば、自分の状態をみてお屋敷を出ようと思います、とカリナ。
ミリアンとは契約を終えたきれいな状態で別れるのです、と。
約束を守るだけ、そう言えばミリアンは彼女を止めないでしょう。
悪い思い出になりたくない、というカリナ。
…なぜ死ぬことを前提に話すんですか?というフェリオールに、不安そうに苦笑いするカリナ。
自分の具合は私が一番わかっている、これは治せそうにないです、と。
絵を諦めるのも、もう遅い。残り時間は半年あまりだろう、と考えるカリナ。
カリナを見つめるフェリオール。
最後の準備をしていた人とは思えないほどカリナの気持ちは強いものでした。
…すべき仕事を終えたら帰りましょう。
はい。
フェリオールの提案に、執務室のドアを開けるカリナ。
そこには油絵の匂いのする画室がありました。
一緒にいってくれてありがとう、とお礼を言うカリナ。
おかげで楽に動けました、と。
どういたしまして、と笑みを浮かべるフェリオール。
口数が少ないフェリオールに、何か気を悪くしたかと不安になるカリナ。
聞いてもいいですか?とフェリオール。
芸術病の進行速度について、と。
何の速度?と変な顔をするカリナ。
奇跡は、無限のことではなく、必ずしも制約があり限界があります。
奇跡を起こす人の中で芸術病にかかる人がまれに現れ、何かを対価として渡して「限界点」を超える事がありました。
フェリオールは芸術病に罹っていないため、彼にも限界は存在します。
奇跡を使用する際に、絶対にしてはならない、
つまりタブー視している事を知っていますか?と、フェリオールは問うのでした。
☆無事手紙を置き、帰ってきた二人です。
マンガの初めの方で、レオポルド伯爵がカリナの肖像画が無いことに気付くシーンがありましたが、その時なんで飾らなかったの!と叫びたい。まあ飾らないか〜。
もう期待もしないと考えているカリナを、不意に傷つけ…どこまで傷つければ気が済むんでしょう。
「自分に棘をつけようとした人を捕まえようとするから。最初からその棘を捕まえようとしなければ痛くない。」
悟ったようなカリナの気持ちが…カリナは、本当に狭い世界で生きてきたんですよね。
その中で愛を求めるのは当然です…
もうそんな奴ら捨てて、ミリアンとかフェリオールとか、ミリアンとか、ウィンストンとか、沢山の優しさで溢れた時間を過ごしてほしいです。
棘で傷ついたカリナが癒やされますように…
手紙の中身が気になりますね。
お読みいただきありがとうございました…!!
コメント