50-①話 あなた!私、ストライキします【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「あなた!私、ストライキします」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「あなた!私、ストライキします」韓国版はkakao pageで読むことができます。

!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

50−①話 感想です☆

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします

長くなってしまいそうだったので、今回①②に分けます。

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5年後の事

挨拶を終えて馬車に上がる二人に優しい声をかけるアランとエステラ。
二人は、ジェスターと別れるのがとても残念なようです。

城から離れてしばらくしても、ジェスターは窓の外をちらっと見ました。

カシアは、通り過ぎるルベルノを眺め、手に持ったガラスの瓶を見下ろします。
それは必ずラエルゴを思い出させました。

青みがかった不思議な銀髪に満月のような銀色の瞳は、確かに一度も見たことがない人でした。

彼が回帰に関与したことまではありえても、漂う親密感が解釈できないカシア。
親密さ、懐かしさ…向かい合って話した時の既視感。

しかし悩んでも答えの出る答えではありませんでした。
頭をげんこつで2回叩き、窓の外をみると、ふとラエルゴの最後の言葉が思い浮かびました。

【妊娠期間を除いて4年の量があるので、5年後の二人目までは足りるでしょう】
5年後…二人目まで…

カシアの口から嘆声が漏れます。
二人の子供がまた欲しいと話したが、いつ子供が欲しいとは知らせなかったカシア。
でも、ラエルゴはルーシーが5年後に出来ることを知っていたのです。

ラエルゴという正体不明の男は、カシアの「前世」を知り抜く唯一の存在かもしれないと感じるカシアでした…

☆とにかくラエルゴが忘れられないカシアです。

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この世界の摂理

グレゼの馬車が消えるまでルベルノ一家とドレイアン、ラエルゴはそれを見守りました。
肩にはカシアのぬくもりが残っているようでした。

【私には二人の子供が居たんです。その子達を無事に誕生させたい】
切実なその目を思い出すラエルゴ。

彼女の性格では、当然の事でした。その考えが出来なかったのが呆れるほどに。
彼が彼女に会いたがっていたように、彼女も彼に会いたがるのは当然でした。

片手で両目を覆いながら小さく笑うラエルゴ。
本当に、子どもたちのためにあんなに嫌だった人生を繰り返すと思わなかった、と。

しかも以前と違って仲もかなり良くなったじゃないか、とクスクス笑うラエルゴ。

もう心配なのは、自分の存在が時限付きになったということだけだ、と。
ラエルと僕は同時に存在出来るのか。
おそらく違うだろう。二人がラエルを持つ瞬間、自分の存在は消えるだろう、と考えるラエルゴ。

2年という確実な時間が保証されたのが幸いと考えるべきか…

【…を生かして下さい】
ラエルゴはじっとある声を思い浮かべます。
カシアは時をさかのぼってきたわけではありません。それでは彼女の死が予定された運命はまた繰り返されるはずだから、それほど意味のない願いはありません。

彼女はただ生き返っただけで、その代価は誰かが支払った。
いや、支払うことになるはずでした。


彼女を助けたラエルゴのかわいそうな姿がありました。
彼が神様に「代価」を支払う日が来る前に、自由になる方法を探そうとしました。

もちろんこの世界の摂理によると、それを踏み倒して代価を支払わずに得られるものはありません。

束縛された彼の命を自由にするためにはラエルゴ自身の命を投げ出さなければなりません。

結局、消えるのを待たなければならない人生ですが、後悔はありませんでした。
ラエルゴは、ただカシアとジェスター二人が幸せになることを願うだけです。

……

バラバラになるような苦しみは彼を悩ませていました。
カシアにこの世界の摂理を遠回しにでも知らせようとしたためか、足かせは「タブーを破った」ラエルゴにすぐ気が付きました。

あ…
結局耐えられなかった彼は呻きます。
長い時間かけて、カシアと再び向き合ったときから苦しめた骨を削る苦痛。

お父さん、絶対にだめですよ。むしろ、私が…

カシアにとって君がどんなに大切な存在だったのか…

悪い父でごめん。私があなたに最後にしてあげられることは…

…どうか君のお母さんを、今度は…

ラエルゴの内面の奥の記憶。とぎれとぎれに聞こえる幻聴。

口を塞いだ手のひらに熱い血の塊がこぼれます。

賢者様!大丈夫ですか?!
早く城の中へ!

驚き周りを取り囲んだ顔を見ながら、今度もいたずらっぽく笑うラエルゴ。

ちょっと無理したようです。大丈夫です、大丈夫。

彼は、本当に大丈夫でした。
愛する彼らのためには。


☆ラエルゴ−−−−!!!

☆全体の感想☆

これはもう、ラエルゴ=ラエル説でいいのでしょうか。
ただ、代価はラエルの命…?

おそらく複雑にそれぞれが代価を差し出し、愛する人を助けようと奮闘しているんでしょうね…
カシアを「生き返らせた」のはきっとジェスター。
そのジェスターにカシアを「生かして」と託されたのがラエルなんですかね。
そのための代価がラエルの命なのか…うーん。

難しいですが、ラエルが生まれる2年後まではおそらく存在するラエルゴ。
彼の苦しみや存在がどうか救われますようにと願わずにはいられません。

②はちょっと短めになりそうですが、また可能なら本日中に更新できればと思っています☆

お読みくださりありがとうございます…!!

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