67話 あなた!私、ストライキします【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「あなた!私、ストライキします」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「あなた!私、ストライキします」韓国版はkakao pageで読むことができます。

!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

67話 感想です☆

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。

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二人きりの昼食

ジェスターの凄まじい実行力で、マシュー・ホールトンは直ちに捕まり、城の監獄に入れられました。彼の処罰について執事ポールと副管グレゴリーと討議し始めるジェスター。

食事もせず執務室に3人でこもったジェスターを思い浮かべ、満足げに笑うカシア。
その表情は、食堂のテーブルを挟んで遠く向かい合うベルトルの声に粉々になります。

食事もせず領地の仕事に励むジェスターは気に入ったが、代わりに客のもてなしの席を守る自分の立場が気の毒だと思うカシアです。
ベルトルを1人で食事させるわけにもいかず、仕方なく二人一緒の昼食でした。

ジェスターの不在を残念がる言葉とは違い、カシアと二人の席に満足そうに笑うベルトルです。
その笑顔を見て、彼とは領地戦について論じる必要があり、かえって良かったと思うカシア。

ジェスターの不在を謝罪するカシアに、
忙しければ仕方ない、夫人と二人きりで食事ができて満足だ、と返すベルトルです。
そう思ってくださるなんて、ありがたいですね、と内心悪口ばかり言いながら明るい笑顔を見せるカシア。

☆ジェスター、頑張ってもいいけど、ここ二人にしたらダメだよ〜泣

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領地戦の意義

失礼でなければ、質問しても?とカシアは問います。
なんでも。

赤い目を細めて笑うベルトルは、驚くほど秀麗でした。高位貴族出身で、実力ある軍人。ずば抜けた外貌と剛健な身体。訳もなく北部の王と噂されているわけではありません。

もちろんそんなものは一つも目に入らないカシアです。
夫の活躍を聞いて戦争史について勉強したが、「必要な戦争」という点に矛盾を感じた。
敢えて対峙状況を作り、罪のない民衆を死に追い込むことが理解できない。
今の帝国になるまで、数多くの大陸の王国が侵略吸収され…首長であった彼らの歴史が残念でもあります
、と話すカシアに、
夫人の美しい顔のように美しい考えだ、と笑うベルトル。
礼を言って、優しく気品ある顔を保つカシアは、表情管理の達人でした。

しかし、領地戦は少し意味が違います。双方合意の下で起こる場合もあるので…
そうだ、弱い領地同士が連合して強い領地を牽制するために起こす場合もあり強い領地が勢力を強固にするために周期的に戦争を公表する場合もある
領地戦は単に土地を広げようという意味だけの戦争ではない、とベルトル。

はい、それで、他の戦争とは違って領地戦は必要かもしれないと思いました、とカシア。
勢力の優劣を固めることはどれほど重要か。戦争史に目を通すと、小さな地方の領主たちが何も知らずに襲いかかる侵略戦で犠牲者数がとてつもないことに驚きました、と。
(強い領地は、強さを定期的に周囲に示すことで、弱い領地がむやみに侵略戦を仕掛けるのを防ぐってことですね)

そうだね、合意されたり強固でない侵略戦は死にものぐるいで戦うからだ。城はもちろん、領地まで一すると言う考えで戦に臨むことになる

その無駄な侵略戦のせいで、貧しく見苦しいグレゼはもっと荒れた。苦しかった領地戦を思い出し、カシアは息を吐き出します。

最後の領地戦が、もう1年前でした。そろそろ北部にも、戦雲が立ち回る時期ではないでしょうか、と慎重に本論を切り出すカシア。

そういう事は無いだろう、とベルトル。あまりにも勢力の差が激しいので、アクシオスが攻め入るのではとぶるぶる震えても、侵略しようと準備する領主がいるだろうか、と。

カシアは内心嘆声をもらします。前世でなぜベルトルが、バルナン・ビチェ連合の攻撃をそのまま受けたのか分かった気がします。その自信と安易さの空きを突かれたのだ、と。
もちろん、連合軍の計画は水の泡に終わったが…
彼らの目標はグレゼの後ろに位置するアクシオスでしたが、足も入れられずグレゼで終わった領地戦。ジャッカルの傭兵たちとアクシオスが送った数少ない兵士が全てで、だれもそれを突破できないとは思わなかったでしょう。

それを考えると、アクシオス伯爵よりもジェスターのほうがすごい気もすると思うカシアでした。

☆そうです。なんならベルトル怪我してカシアにちょっかいかけてただけでしょ。

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全てを

いずれにせよ、何度繰り返されても連合軍の勝利はないが、カシアの望みは勝利ではなく、グレゼの被害をなくすことです。

前回の領地戦から久しいので、北部第一というアクシオスの勢力を強固にするためにも必要なのではないでしょうか、とカシア。

突然の提案の意図を尋ねるベルトル。
意図は特にないが、突然の侵略に被害が大きくならないように言っていると答えるカシア。

それでは、その時はグレゼはアクシオスを助けるつもりか?というベルトルに、
当然です、とすぐに答えるカシアを興味深いという目で見守るベルトル。

私には意味のない戦争だが、見えもしなかった小さな領地がしっかりした軍隊を率いて北部の勢力争いに加わる絵になるだろうから、確かにグレゼには必要な戦争だね、とベルトル。

カシアの本心はグレゼの被害を防ぐことでしたが、未来を知らない人たちにそのような説得は通じないので、むしろ誤解されたほうが良いと考えているカシア。

おかしいな。君たちの好きなように描いた絵じゃない?私の利得はなにか?グレゼの勢力を広める?どうして私がそんな面倒な事をしなければならないのか?
その言葉に無理やり笑うカシア。今は残念な事を言わなければならないときです。

もちろんアクシオスに比べて非常に足りていない私達の領地が伯爵様を背負って勢力遊びをする意図に見えるかもしれませんが…

でも、かまいません。

…はい?
突然言葉を切ったベルトルの怪しい反応。
兵力が一気に固くなったグレゼと同盟を結べば、ベルトルも損をすることは無いでしょう、とそっとなだめるつもりだったカシアです。

よろこんで夫人の思い通りに動きましょう。とベルトルは続けます。

カシアの表情を見て笑い出し、ゆっくりと身体を起こします。
使用人がいない静かな食堂で、ベルトルが近づく足音だけが響きます。

私を利用しようということでも良いということです。他の人でもない、あなたならいつでも歓迎ですよ、と。カシアの前に迫るベルトル。
反射的に警戒するカシア。

グレゼが育つことを警戒する気は無い。ある程度育って気になるくらいなら私が食べてしまえばいいから。

腰をかがめ顔を近づけた、吐く息が感じられるほどの距離が負担になるカシアは、意図のわからないベルトルの視線に負けずに向き合います。

笑ったベルトルの手がゆっくりと上ってきてカシアの細い顎をそっと掴み、親指が彼女の下唇をそっと押さえます。
指先に触れた柔らかい感触に驚き、頭が熱くなるベルトル。これほど自制心を失うのは久しぶりです。

バルトルはうめき声を飲み込み、平然とした表情をしました。

だから、喜んであなたの甘い計画に振り回されてあげます。

後日、グレゼも君も…

カシアは慌ててベルトルの手を打ちます。突き放された手にも、余裕を持って笑うベルトル。
猛獣の目つきに、平気なふりをしながらも内心では不安に怯えるカシア。

私が持てばいいだろう。

出ないことを願った言葉が結局出てしまったと思うカシア。
ベルトル・アクシオス。この男は、確かに前世と同じ手順をふもうとしているようでした。

☆誰でもいいから、ここ二人きりにしないで〜!!!

☆全体の感想☆

クララの件で早速動き出したジェスター!いい男に向かって前進!です!!

と思ったんですけど、ここ二人にしちゃダメでしょ!いついかなる場合でも!
使用人も何してるの!?人払いでもしたのか…?

ベルトルの驕りが前世での領地戦を引き起こしたのではと考えるカシアです。
グレゼの被害を防ぐために、アクシオスから先に力を示すための領地戦を仕掛けるようにそれとなく提案しますが…

未来を知らないから、誤解するのは仕方ないんですけど…ベルトルに、グレゼの力を示すためになんで自分がそんな事しなきゃいけないんだ的な事を言われると、めちゃくちゃむかつきますね…怒

それでも、カシアのためなら喜んで振り回されましょう、というベルトル…
グレゼが大きくなっても、そのうち自分が持てばいい、って…回帰前よりも、カシアへの執着がひどくなっている気がして恐ろしいですね…
も〜ほんとに、ここ二人にしないでほしい。

読みいただきありがとうございました…!!

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