５８話　あなた！私、ストライキします【原作小説】

ピッコマで公開中のマンガ「あなた！私、ストライキします」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆

「あなた！私、ストライキします」韓国版はkakao pageで読むことができます。

！！ネタバレがありますので、ご注意下さい！！
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。

※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。

夢がさめたら

私も男爵夫人にまた会えて光栄です、と上座に座るベルトル。
ジェスターはカシアの向かいに座ります。

伯爵を迎えに行くのが面倒という反応のまま、地味な様子のカシアですが、ドレイアンに感じた苛立ち、もしかしたらそれ以上の心配を感じているジェスター。

私の顔になにか着いていますか？その視線に笑うカシア。
慌てて首を振るジェスター。

その二人を見てニヤリと笑うベルトル。
妻が美しくて男爵は目を奪われているようだ。毎日会う顔なのに慣れるのが大変なのか？らしくない、と皮肉を言います。

…はい、
毎日会っても慣れません。ここにいるような人でもないし、毎日夢見る気分で過ごしている、とジェスター。

ワンテンポ遅れて答えるジェスターのせいで、カシアが眉を潜めます。
冷や汗をかいた顔を手で拭きながら気まずく笑います。

冗談を言わないで、いや本当のことだ、と何度もやり取りする二人。

真実でも言うな！とこみ上げてきた言葉を飲み込むカシア。

夢から冷めたら相当悲しいでしょう、とベルトル。
夢じゃないから大丈夫です。
そうだ、夢じゃなかったらいいな。（夢じゃないって。怒）

にっこり笑うベルトルの意味深な発言に、戸惑う事情を知らない使用人たち。
不機嫌でイライラするジェスター。

☆本当にねっちっこい男だな〜！！イライラ。

グレゼでの生活

変な雰囲気が流れ二人の顔色を伺っていたカシアが、料理長ルカスに目配せすると、昼食が無難に始まります。

ところで夫人、グレゼではどうですか？ルベルノとは違う点が多いから慣れるのも大変でしょう…とベルトル。
来る前は心配していましたが、ルベルノより気に入った部分が多くてかなり幸せに過ごしています、と返すカシア。

夏にも涼しいという北部の天気にも期待しているし、雪が積もった景色も美しいです。グレゼに来てずっと外を眺めているから、時間が立つのも忘れてしましました、と。
カシアの言葉は、実は大半が真実でした。

見渡しても目の保養にならないグレゼを夢見るような表情で話すカシアをぼんやりと見つめるジェスター。

それは良かった。機会があればアクシオスを見せてあげたい。雪の景色が好きならアクシオスほど素敵な場所はない、とベルトル。（いや結構です）
はい、機会があればいつかは、と礼を言うカシア。
礼儀上言っているだけのきっぱり断る言葉に、片眉を上げて残念そうにうなずくベルトル。

気に入ったのはそれだけかな？と問うベルトル。
あら、どうしてそれだけでしょう。とカシア。
領地民は純朴で、使用人も優しくて。執事は鋭敏で沢山手伝ってくれることに感謝しています。食べ物はいかがですか？少食だと思っていた自分が、ルベルノより食事の時間が楽しみになるくらい、料理長は能力のある人です。（感動するポールとルカス）

そうだね…つぶやきながらうなずくベルトル。
予想した答えとは違っていて驚いたかしら、と内心笑うカシア。

最後に釘を刺すカシア。
そしてグレゼが好きな理由はやっぱり…
ジェスターをかすめるように見るカシア。

カシアの視線を追っていたベルトルは、表情のない顔で笑います。

慌てるジェスター。カシアの言葉は続かなかったものの、恥ずかしそうな赤い頬が、何を言いたいのかあきらかにしていました。
「私のために」？ここが好き！？

花火が打ち上げられたように胸が騒がしくなるジェスター。（笑）
ベルトルの前だからかさらに心がそわそわし、なぜだかわからないジェスターです。

そんなジェスターを見て、ちょっと申し訳ないカシア。前世とは違うが、今の発言や表情はわざと意図した面があるから。
自分を戸惑うほど困らせた回帰前のベルトル。そのきっかけとなった領地戦。
心配が多いカシアは事前に問題を遮断するために、グレゼに満足する夫との仲の良い夫人を見せたのでした。

男爵が良くしてくれるらしい、とベルトル。
はい、とても良くしてくださり、私も力の限りここで頑張って見るつもりです。
グレゼで…一生このように幸せに暮らしたいです。

【一生グレゼに閉じこもるのか。君にはアクシオスがずっと似合う】
【望む全てを握らせる。足りないものはない。代価は高くないから大丈夫】
【ただ僕の傍にいるだけだよ】
回帰前、夫のいる自分へのベルトルの囁きがどれほど恥ずかしくトラウマだったか。頭に鮮明に残るそのおかしな提案に答えるかのように、声に力を入れるカシア。

カシャン、といきなり食器の落ちる音がして、熱くなった頬にあわてているジェスター。
その姿に思わず笑い出すカシア。以前はただバカみたいでため息ばかりだったが、最近はいちいち反応する姿が可愛く見えるから、重症だ、と。

そんな彼女を妙な目で見つめるベルトル。
男爵夫妻の仲がとても良さそうですね。３年前に一緒に戦場に出た時は男爵はあんな性格ではなかったのに。
長く話せない病気かと心配するほどだった。はいかいいえしか出来ない面白くない人で、無愛想な夫に慣れないだろう、と内心夫人を心配していた、と。（余計なお世話）

間違った言葉ではない…と思い、ぎこちなく笑うカシア。
今回は違ってきているが、前世ではその言葉通りの夫でした。

それが憎しみとなっていたが、１から１０まで変わった今のジェスターは、あえて褒めるならとても満足するほどです。ちょっとバカみたいでもどかしいのは除いて。

全く無愛想ではありません、とても優しいですよ。
私は今、男爵様が大好きです。

私も！
カシャン！興奮して答えるジェスターの身体が震え、また落ちる食器。

ねぇ、わかったから興奮しないで。
…ごめんね

あんな馬鹿げた姿のどこに魅力があるかわからないとイライラするベルトル。
ただただ可愛いと言うようにジェスターを眺めながら笑うカシアの姿が不愉快でした。

ところで、知っている？とベルトル。
そんな幼稚な事を口にするつもりはなかったのに、と考えながら。

カシア・ルベルノ。南部ルベルノ領の美しい伯爵夫人…
実は君はグレゼ男爵ではなく、私の妻になるべきだったんだ、と。

☆え〜、それ言っちゃう！？