ピッコマで公開中のマンガ「あなた!私、ストライキします」の韓国版原作小説を読んだ感想です。
とても素敵な作品ですのでぜひピッコマで絵付きで御覧ください☆
「あなた!私、ストライキします」韓国版はkakao pageで読むことができます。
!!ネタバレがありますので、ご注意下さい!!
※韓国語を翻訳しながら読んだので、誤りがある場合もあります。ご了承下さい。
35話 感想です☆
※すももの感想です☆解釈違いもあるかも知れませんので、よろしくお願いいたします。
父への手紙
自分の不注意を責めるカシア。
前世では知らなかった夫の性格では、手紙を読んで恥辱感に襲われるに違いない、と。
平民出身の任命貴族の彼は、世襲貴族を「本当の」貴族だと思い劣等感があるようで、それは妻の自分と義父のルベルノ伯爵にもそのようでした。
暇さえあれば顔色を伺うのを直せと言っても簡単ではないようで、それは今の表情をみてもあきらかです。
ごめん、と謝るジェスター。
貧しい領地に嫁にこさせたこと、伯爵にこんな手紙まで送らせたこと。すべて自分が足りないせいだと言うジェスターです。
あなたが私に金を出せと言ったわけでも無いのに、どうして謝るの?というカシア。
違う、違う、やはりこれは違うようです、と言い、震えるジェスターの手が手紙をしわくちゃにするか悩むように震えます。
明日から出征します。北部海岸の領地からの援軍要請にいけば、半年程度は財政を建てれるでしょう、というジェスター。
一度行けば一ヶ月はいかなければならないので…
本当はカシアを1人にして長期出征などしたくないジェスターは泣きそうになります。
今行かれるんですか?新しい兵力のために、あなたが城で訓練をさせなければなりません。
出征を止めるつもりは無いが、当分は兵力安定に努めて、とカシア。
ルベルノは豊かだから何も考えず支援してくれるでしょう、と。
だめだ。
ルベルノ伯爵にこうした手紙を送ればどれだけ心配するか。
自分が伯爵ならあなたを連れて行ってしまうかもしれない。それは本当にダメだ、というジェスターです。
カシアの父に対する考えは冷静でした。
悪い父ではないが、良い父親でもない。子供を家柄と名誉ほど尊く思うことはありませんでした。
父には残念なことが多く、前世の父としてのジェスターも不快だったのかもしれないカシア。子供を産んでも暖かい一言も抱擁もなかったのです。
しかし、今の彼を見ると、子供に優しそうな男ではないから、無愛想な性格が問題だったのかも、と思うカシア。
父に手紙まで書かせた事が気になるのか、依然唇を噛みしめるジェスター。
ため息をはくカシアです。
予想外の兵力は、正式に雇用した兵士より負担は少ないがお金がかかるので、今すぐお金が必要です、とカシア。
うちの基準では大金ですが、父には負担にならないでしょうから、大丈夫です。と。
カシアが、自分のために自尊心を曲げるところを見たくない、私が稼いで解決できるようにしてくれ、とジェスター。
あなたのせいという言葉はちょっと。
まだ私がルベルノ人みたいですか?とカシア。
まだ2ヶ月だから仕方ないかもしれないが、私はもう立派なグレゼの女主人で領主の妻です。
グレゼはあなただけの領地ではなく、私の領地でもあるんですよ。
あなたではなく、私の領地のために最善を尽くしているだけです。
自尊心が傷つくことも無いが、自尊心のために回りくどいことはしたくないというカシア。
自尊心でご飯は食べれません、と。
それは前世でひしひしと感じたことです。
麦パンを噛み、着たい物を着れなくても使用人たちの給料や領地民のために働いたカシアは、自分が貴婦人なのか平民農家の末娘なのかわからない程でした。
どうして貧しいグレゼでの財政管理時代、実家に連絡しなかったのか…
それは、皇帝が強要したとしてもグレゼの事情がわからないわけでもないのに、簡単に娘を行かせてしまった父を恨み、これみよがしに立派に暮らしたかったから。
助けを求めるには自尊心が許されず、堂々と貧しい領地を切り盛りしたが、それは今考えると何の役たったのか…苦しい生活をして結局は訳のわからない病気で若くして死んでしまったカシア。
ルベルノ伯爵は、いい父ではなくとも、知らないふりをする冷血漢ではありませんでした。
きれいで賢い長女だ、と言いながら可愛がってくれたりもしました。
ちょっと手伝ってといえる間柄です。
☆前世で支援を求めなかった自分をなんでそんなにバカなんだ、とまで言うカシアです。
娘なら
こちらへいらっしゃい。
雷の日に部屋に入ってきたラエルのように、脇に枕を抱えたまま仏頂面をするジェスターを引きずりベッドへ向かうカシア。
二人は並んで横になります。
後でうちの娘が生活が苦しいから助けてほしいと言ったらどうしますか?と問うカシア。
この子はプライドがないのか、情けないな、と思わないでしょう?
もちろん!と大声を出すジェスターに驚くカシア。
私の父も同じ気持ちだと思います、と。
人それぞれ人生での重要な価値観は違うから、今は理解して。
それでも娘だからとルベルノにいるときは本当に良くしてくれたんです、と。
当然でしょう、とジェスター。
自分が伯爵でも、あなたのような娘なら何でもしてあげたいと思う、と。
カシアの方に寝返り、つぶやくジェスターは恥ずかしいとは思っているのか少し赤くなっていました。
その言葉に礼を言うカシア。
本当の事を言ったんだから、と言う言葉にカシアは小さく笑いました。
☆ちょっとすねたジェスターの説得が上手なカシア。笑
もう一度
会話が途切れ静寂が流れます。
横のジェスターをちらっと見ると、きらきら輝く赤褐色の目がカシアを見つめていました。
この雰囲気は何?
視線をそらすタイミングを逃したカシア。
親しくもない夫と寝たのは媚薬のせいだったと弁解も出来るが、今はどちらもまともな精神状態です。
十年間の結婚生活の夫婦生活でも、奇妙な雰囲気や精神的な交感はありませんでした。
ところが、今は違います。
なぜかドキドキする胸をつかんでじっと目を閉じるカシア。
緊張していたジェスターはお許しの言葉のように目を閉じたカシアの唇に飛びかかります。
野性的なキスは互いの精神を混迷させ、小さくうめくカシア。
しっかりジェスターの襟を掴みます。
そのキスには確かに感情が溶け込んでいました。
交感、愛情、そして欲望に似たものが。
遊んで暮らすために受けた私の10年はどこに流れているのでしょう、と思うカシア。
領地再生に血眼になった女主人のように、
そして他人以下だった夫との関係は、怪しく流れています。
まるで初恋をする情熱的な恋人のように…
手を伸ばせば届くところにいるジェスターの存在に、片胸が痒くなるカシア。
初めてジェスターに会った時は17歳の幼い純情がドキドキしていましたが、それはその時だけでした。
いったい今更どうしてこうなったのか…
振り向いた視線が合うと、また心に火がでるカシア。
もう一度、してもいい…?とジェスターは問うのでした…
☆きゃ〜!!!!
手紙を読んで凹むジェスターです。
もともと自尊心の低いジェスターですから、自分の稼ぎではやっぱりダメなんだ…となったら更に地に沈みますよね…汗
「グレゼの女主人として」のカシア。
プライドでご飯は食べれない、と前世で痛いほど理解しています。
自分の娘なら?というカシアの説得はさすがとしか言いようがありません。
そしてだんだんと雰囲気が…♡
媚薬がなくても、ジェスターにドキドキするカシア!
次回が楽しみすぎます♫
お読みいただきありがとうございました…!!
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